これはポワロなのか?「オリエント急行殺人事件」
久しぶりに映画館で映画を見てきました。
大好きなクリスティの「オリエント急行殺人事件」。
公開から2か月近く経って、そろそろ終了しそうなので行ってみました。
映画版としてはシドニー・ルメットの1974年版が有名だけれど、
あの時はポワロ役にアルバート・フィニーが扮してエキセントリック
な役作りでちょっと違和感があった。
テレビ版のデビット・スーシェ(ポワロの決定版!)がやった時も、
この話に関しては、ポワロが聖職者のようでやっぱり違和感あり。
ということで、今回のポアロ役はケネス・プラナー。
イギリス人のシェークスピア俳優に、果たしてあのベルギー人探偵役が
できるのか、ちと疑問を持ちながらも見てみた。
やっぱりネ。
どうみても『ポワロ』には見えず『年とったジェームスボンド』という感じ。
この話は結末までほとんどのヒトが知っていて、犯人も誰か判っているハズ。
ただ単純に、クリスティ&ポワロの世界感を楽しみたいんだけどネ。
一番の欠点は、このポワロは「灰色の脳細胞」をほとんど使わないこと。
ただ、その代わりに動く!
アクションシーンがどっさり!
格闘する、列車の屋根の上を走る、橋の欄干で追いかける!
その点で、ポワロ映画としては落第!
全くの別物。ただのヒーローアクション映画として見ればまずまずの出来。
CGの多用で映像の美しさは文句なし。
最後の謎解きのシーンは今迄のどれとも違う盛り上げ方で、あやうく(笑)
感動しそうになった。
とりあえず、この映画を見るときは原作を読むか、ほかの映画を見てから
の方がお話を理解できそうです。
(これはポワロなのか?という疑問も起きそうだけど。。。)
チャンチャン♪